工務店の仕事をしていると、毎日のように出てくるのが「カンナ屑」。木材を加工する過程で自然に生まれる副産物ですが、これまでは処分に困ることもありました。
そんな中、地域の牛舎の方にこのカンナ屑をお譲りしたことがきっかけで、思いがけない素敵な循環が生まれています。
牛たちの快適な暮らしに一役
牛舎の方からお話を伺うと、カンナ屑が牛たちの寝床にとても適しているとのこと。ふかふかで吸湿性もあり、牛たちも気持ちよさそうに寝ているのだそうです。

工務店で出た木の副産物が、こうして動物たちの暮らしに役立っているのを知り、スタッフ一同とても嬉しく感じています。
新しい命の誕生、そして…
先日、その牛舎で子牛が無事に生まれたという、嬉しいご報告をいただきました。

しかもその後の母牛のケアにも、私たちのカンナ屑が大活躍。
出産後、母牛の体からしばらく排出される「悪露(おろ)」の処理に、吸収性の高いカンナ屑がとても助かったとのこと。
地域と素材をつなぐ、小さな取り組み
本来であれば「ただのごみ」として処理されていたはずのカンナ屑。それがいま、命を育む場所で生かされていると思うと、ものづくりに関わる者として胸が熱くなります。
私たちの仕事が、地域の中で少しでも誰かの役に立っていることを感じられるのは、本当に幸せなことです。
これからもこうしたつながりを大切にしながら、素材の有効活用に取り組んでいきたいと思います。
木のぬくもりを、人と動物の暮らしに
木を扱う工務店として、木のぬくもりや香りが人だけでなく、動物たちの暮らしにも寄り添っていることを改めて実感しました。
今後も、地域の中での小さな「循環」を育てていけたら嬉しいです。もし「うちでも使ってみたい」など興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談くださいね。